検証 U 


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 昨年の冬のトラウトゲームではベイトリールを頻度多く使い、何とか釣が出来るまでに投げられるようになりました。
ただ、去年の 検証 で使ったコンクエスト51 を使ったのではなく、ダイワのピクシーを使っての釣でした。
 ナマリの塊を投げるにはマグネットの方が適しているような感じがしたのが理由です。逆に空気抵抗の多いプラグ系は遠心力の方が適しているような感じもします。

 今年、ダイワもシマノに続き専用の竿とリールを出すようで、ダイワではピクシー用の細糸対応スプールをオプションで売り出すと聞き、発売前に試作のスプールを貸していただけたので早速試してきました。
場所は群馬県の アングラーズエリア フックです。

昨年の検証で紹介した ハートランドZ 561ULXB-S ソリット穂先の竿です。
大変重宝しています。
今年発売のプレッソベイトロッドはどれほどのポテンシャルか期待大です。
今年新調した スモールプラグスペシャル もうカタログには載っていませんが在庫があったようで入手できました。
6f7iと長めな竿で飛距離は格段にアップしました。
ただちょっと長いが為に重く、2.5gの加重が感じられず、こちらも慣れが必要です。
写真の赤いスプールが試作品です。
マグフォースVではなく普通のマグフォース設定です。
投げた感触は大変Good!
詳細は下のコメントで。
ここちら月下美人のセットです。
竿は7f4i ソリッド穂先で使用感も上々でした。
ちょっと見ずらいですが、バットがしっかりしていてしなやかな穂先です。
メバル専用とありますが、夏場 バスのライトリグ専用で使っていました。
この竿を使い自分のバス釣が変わりました。
こちらも詳しくは下のコメントで。


 まずピクシーの従来スプールと専用スプールの違いからコメントしたいと思います。

・キャストのコンパクト化
 これはスプールの回転開始がスムーズな為、ルアーの推進力がスプールの回転エネルギーに取られないで済む事によるものと思います。その結果、横から大きく加速させながらキャストをしていた従来スプールに比べ、上から 普通にバイブレーションをキャストするような感覚で投げられます。(ちょっと大げさですが・・)横からだと混雑時に危険を伴う事と、飛んでいく方向の不正確さがありましたが、上からのキャストでその2点がクリアーできました。

・安心・安定した一連の作業
 これは従来品ではブレーキをユルユルにして、ルアーの飛行中にかすかにスプールを親指で押さえるというか、触れさせて飛行中のバックラッシュを防止させて、失速時にスプールをフリーにして最後の飛距離を伸ばす といった作業をしてました。ブレーキをユルユルにしないと終盤の失速感があり、どうも気分が悪く緩めに設定をしていたわけですが、この親指ブレーキが不要となりました。常にブレーキが効いているマグフォースが理由でしょうか。その結果安定したキャストと安心感のあるキャストが可能になりました。

・飛距離のアップ
 上記2点が主な理由かと思います。目測で1m〜2mのプラス、実際はもう少し飛んでいるかもしれないです。
2.5gでの試釣でしたが、向こう岸の人に迷惑がかかるかもしれないと、少し押さえてのキャストとなりました。3gだと条件にもよりますがスピニングをはるかに凌駕する飛距離がでる事が予想され、今後のトラウトフィッシングで大きな戦力になり得ます。
 
 同行したお客様はトラウトのベイトフィッシングは初体験でした。様子を見てると従来品では投げる度にバックラッシュをしてましたが、スプールを替えると普通に投げられたようです。
 いずれにしましてもスプール交換だけなので、ピクシーオーナーは体感してみてはいかがでしょう。

 次に月下美人 お待たせしました。
このシリーズは今年の釣博でダイワのブースで見かけたのが最初でした。
なにやら和服のご婦人が出てきそうな、そんな雰囲気のネーミングに目を引かれ、見たら綺麗な竿で思わず手にとってみました。
 何ともしなやかで女性的な竿で長いわりに軽く、ダイワの社員と話をすると、トラウトももちろんバスも、このバットならシーバスもいけますよ! とのコメント。シリーズにはチューブラー穂先の 掛け調子 こちらも良さそうでしたがソリット穂先の方をその場で注文してきました。
 長い竿の必要性は、榛名湖のウェーダーでの釣で遠投するのと魚とのやり取りを楽しむのと、またスピニングのライトリグ専用竿でここまで長いバス用の竿はどこのメーカーを探しても無く(必要ないからでしょうが)待つ事2ヶ月、早速 じゃり穴 で試しました。
 また今年はネイルシンカーを打ち込んだワッキー(だいぶ時代遅れな釣ですが)を教えてもらい、スリムヤマセンコー5inc黒 これを投げ、ゆっくり竿先がやっと曲がるくらいのテンションで引いてきます。竿先を見ていると曲がりが大きくなり手元に引っかかったと感じとれ、更に巻くとプッとはずれ、また竿先が曲がり、やがて動きが激しくなりアタリと感じ取れます。
たるみを巻き取り合わせ、けっこうこれで釣れました。
 こういった穂先の竿が登場したのはエアリアルが登場してからでしょうか、今になってこのテの竿の釣り方を理解したような気がしました。
この竿を使ってからワームで良く釣れ、いままでのワームでの釣はなんだったのか、アタリを感じ取れていないのと弾かれていたのと、ただ投げて巻いていた釣だったのを理解しました。道具で釣自体が変わるんだなぁと、改めて感心しました。
 宮城アングラーズの井上さんと釣をしたときに、この竿を使ってもらったら「木村さん、この竿 相当売れたでしょ!」と大変なお褒めの言葉をいただきました。宮城のバスがワームを飲み込んでしまう事ホボ100% 驚異的な食い込ませ性能に違和感の無さを実感されたようです。ただ価格が価格だけに、また釣が限られる竿なだけにある意味贅沢品ですね。まだ売れてはいないです。(在庫も置いてはいないですし)

 今回の釣で、この驚異的な穂先が神経質なトラウトにどれだけ通用するのか こちらも検証のテーマその2でした。
 バスでは、たよりないようなキャシャなような、やさしく扱う道具だったのに対し、トラウトでは一緒に持っていった竿はXULのへら竿の様な軟らかさで、糸も0.5号 これと交互に使うとしっかりした竿だとの印象がありました。
 3gをがんがん投げて沖で釣れると、また取り込み時長い竿特有の余裕があり、これまた楽しい竿でしたが、ただ食い込ませはそれほどでもなく、ま、こちらも今シーズン使い続け更なる検証をしたいと思います。